第一業務部 統括部長
司法書士江口 健太郎
平成27年度司法書士試験合格
10年ほど前、九州の消費者金融で働いていました。お金を貸すために担保を設定する際、そこで司法書士さんとやり取りをしていて。それで、「自分も司法書士を目指してみようか」と思ったのがきっかけです。30歳のときに上京して、パチンコ店でアルバイトをしながら勉強を始めました。試験に合格するまでは、8年かかりましたね。
正直に言うと、場所が近いからです。あとは法人という点で選びました。
働くメリットについては、私が入ってきた当時はまだ従業員8人ほどの小さな事務所であり、何でも経験できたことです。不動産登記、商業登記、相続登記、面談といろんな部分で力が付いたと思います。
今まで勉強しかしてこなかったので、そこと実務を結びつける作業が大変でした。勉強してきたことがそのまま役に立つかというと、なかなかそうもいきません。半分も役に立たないんじゃないか…と悩んだ時期もありました。しかし、実際には、学んだことは全て役に立つものです。その知識と実務をつなぎ合わせる作業に、最初のうちは苦労しました。
第一業務部の事業内容としては、主に決済を行っております。決済の中でもネット銀行から依頼を受けての決済という形です。ネット銀行では住宅ローンの扱いが主流になってきているので、案件的には順調に伸びていると認識しています。
部長としての役割は、全体をまとめることですね。心がけているのは、登記を全く知らない人も多いので、まずはマニュアル作りから始めています。あとは入社1、2年 目の人もいるので、雰囲気づくりですね。
2、3年前は少人数で、私の目が届く範囲で業務を行っていました。もう20人を超えて21人になりましたので、私の下という形で、今は2人の次長を配置し、統制を図っています。部内を班という形で2つに分け、それぞれで作成業務に取り組んでいます。
人数が増えたことで、こなせる件数が増えたのはメリットですね。一方で一人一人と話す機会がほとんどなくなったので、月に1回程度は個人面談を開き、コミュニケーションを取れる形にしています。
面談では、漠然と「困っていることが無いか」「やりづらいと感じていないか」といった確認が多いです。あとは業務に関わりの無い部分でもコミュニケーションを取り、一緒にお昼に行ったりもします。
結婚して小さいお子さんがいる人も多いので、なるべく定時で上がれるよう調整しています。目標ではありますが、どうしても月末などは残業も発生しがちなので周囲との協調性を大事にしてます。残れる人に引き継いでもらい、しがらみがないよう取り組んでもらいます。
以前、相続面談を担当した時、関わる方々、例えば亡くなった方のご子息などと面談させていただき、寄り添うことで仕事のやりがいを感じました。
現在は決済業務ですね。若い方などが家を新築で購入されることにも携われるので、やりがいを感じています。
やはり銀行との取引が多いのでチェック体制には自信を持っています。ミスが許されないので、他の仕事よりもチェック、チェック、チェック……という形で取り組んでいます。
先ほど言った通り素人が多くスキルではベテランに劣るので、1つの決済の中でチェックを5回行う体制を整えています。他の事務所の決済よりも断然多いと思いますね。他だと大抵は3、4回でしょう。
昨今では法令順守が厳しくなっています。「だめなものはだめ」と言える環境づくりを心がけています。「伝えなきゃいけないところは伝えなきゃいけない」ので言い方には気を付けますが、厳格な姿勢も大切にしています。
あとはお客さまのご要望に合わせ、できることはきっちりと行っています。
1番の要因は、やはり仕事量の多さでしょう。需要と供給の点で、従業員がいないと仕事も受けられず、だからメンバーを増やしてきました。ありがたいことに仕事をたくさん頂けるため、その分従業員が増えている形です。
最初の頃は、「なんでもやってみたい」と思うものですよね。特に、新しく司法書士になったばかりの方は商業登記も、不動産登記も、相続も、後見も…と。この事務所には、その「なんでもやってみたい」に応えるだけの仕事があります。ほかの事務所に移らなくても、明成法務内であらゆる業務を体験できます。専門に特化せずに総合的に仕事を請け負っているというのが、大きな強みです。あとは、一度、事務所を見に来てください。事務所の雰囲気も就職先選びには重要ですので。実際に見て、自分に合うか合わないかを感じてみてください。就職活動中は、いろいろな事務所を見るチャンスです。たくさんの事務所を見学してみることをお勧めします。明成法務を選ぶも選ばないも自由ですから。実際に見て、雰囲気を感じて、それで「ここがいい」と思ったら、ぜひ一緒に働きましょう。