代表司法書士
RYOTA TAKAHASHI
2006年
成蹊大学法学部法律学科卒業
大学卒業後 某金融機関においてリテール債権等の回収業に従事
2007年
司法書士試験合格(翌年簡裁訴訟代理権取得)
試験合格後 都内大手司法書士法人に勤務
相続、不動産売買等の不動産登記、会社設立、上場会社のM&A、
債務整理、過払金返還訴訟をはじめとする裁判業務、
債権回収等幅広く業務を経験する。
2009年
明成法務司法書士事務所 開設。同事務所代表に就任。
2014年
株式会社FIS(フレックス少額短期保険) 監査役に就任。
2018年
新座市男女共同参画審議会委員に就任。
2019年
新座市農業委員会委員に就任。
社会福祉法人晴智会 晴和苑 理事に就任。
医療法人明誠会 監事に就任。
新座市総合計画審議会委員に就任。
司法書士業界はコロナ禍で加速したオンライン化や非対面といった外的要因から、流れが変わってきたと思います。
元々、我々は不動産売買に立ち会うことが多く、原則的に対面形式がデフォルトでしたが、この流れの中で非対面が慣習的に緩和されてきたのが見受けられます。それが法改正でeKYC(オンライン本人確認)になり、いわゆる非対面で行うためのツールや技術が進化してきました。司法書士はこの変化に対応していかなければなりません。
また、どんどん便利になり、手続きが簡略化されています。当然AIが普及することで、今まで専門家に聞かなければ分からなかったことが、ある程度、今あるもので完結されてしまう部分もあります。そうなった時にやはり求められるのは、人じゃないとできない、いわゆるコンサルティング能力です。そこで専門家としての知見を発揮していくことが必要なのではと思います。
コミュニケーションやお客さんのためのサービス精神など、サービス業に求められる当たり前の要素がより大事になってくるでしょう。
今の法改正では、例えば相続登記の義務化があります。相続登記は亡くなった方の名義の不動産を変更する手続きで、今までは特に期限は無かったのですが、2024年4月1日から施行されました。相続を開始して不動産を取得したと知ってから3年以内で登記しなければ過料が発生してしまうと、法律が変わりました。
登記しなければいけなくなったので、一般的には「司法書士の仕事が増えていいよね」と言われていますが、私は一過性のものだと思っています。今は難しいから司法書士に頼んでいるだけで、そもそも義務ではありませんでしたよね。でも義務になるということ、過料が発生するということは、国としては「より簡易な手続きにしなければ」と、当然ながら動いてきます。今までは難しいから我々の仕事になっていたのが、今後は間違いなく簡素化され、簡易化されていきます。
そうなると、わざわざ司法書士に頼まなくても相続できてしまうのではないかと、当然ながらなります。そこに関しては課題だと思っています。
じゃあどうしていくのかというと、やはり人と人とのコミュニケーション、相対でコンサルしていく能力、お客さんの問題を解決していくための道筋をつけられる能力が必要になるわけです。
法律のご相談をいただいた際、解決方法や打てる手段はさまざまです。
それらの中から、ご依頼者の状況を丁寧に把握し、最も適した解決の道を示すこと。
それが、明成法務グループの目指すリーガルサービスです。
明成法務グループの大きな特徴は、取扱い業務の広さにあります。司法書士の業務には、不動産売買に関わる登記、相続手続き、商業登記、債務整理をはじめとする裁判業務などがあります。専門に特化した司法書士事務所が比較的多い中、明成法務グループは、司法書士業務全般について多数取り扱っている総合的な事務所となっております。現在、従業員数は70~80名で、中規模な事務所だといえるでしょう。この規模の司法書士事務所では、お取引先が一極集中したり、特定の企業に大きく依存したりする傾向も見られます。しかし弊所では、数百社にのぼる企業とお取引があり、さまざまな案件を多数ご依頼いただいております。創業時から一人ひとりのお客様、一社一社のお取引先を大事にしてまいりました。ご縁を大切にし、ご依頼くださる方に感謝して、丁寧に業務を遂行する。このことを10年以上にわたり積み上げてきたからこそ、これだけ多くのお取引先に支えていただけるのだと実感しております。現在、数百社のお取引先からご依頼いただくだけでなく、それぞれからまた新たなお取引先をご紹介いただいている状況です。
現在明成法務グループは、幸いにもあらゆる分野が伸びています。司法書士業界には大きく分けて色々な仕事があり、不動産売買や、決済、不動産業者さんから紹介で来るものなどがあります。
中でも相続の分野と会社の法務に関する業務が弊社には2割ずつ業務の物量としてあります。それぞれが伸びてきているので非常にありがたいです。
こうして案件が増えているのは、基本的に今までもそうですが、目の前のことを着実にこなしてきたことが一つの要因です。やはり重要なのは現場だと思っていて、品質の高い仕事をとにかく積み重ねていくことで、お客さんから評価されてリピーターやファンが増えました。次の仕事、次の仕事と、継続してご依頼いただいている形です。
採用に関しては、やはりご縁です。面接に来る方や、ご紹介で入る方などいろいろですが、出会える縁をまず大事にしたいです。誰でもウェルカムではなく、会社のビジョンや方向性、カラーに対して共感してくれる方が1番良いですね。
仕事が好き、前向きに仕事ができる方には明成法務は非常に向いているでしょう。司法書士という国家資格は、いわゆる労働者ではないと思います。専門職で、ある意味で職人としての専門性が求められるので、労働者になりたい方には向かないかもしれません。
とにかくキャリアを形成し、その結果としてこの業界で力を付けていきたい人にとっては、私が新人の頃に「こういう事務所があったらいいな」と思っていたような、最適な環境だと思います。キャリアを形成する上で非常に魅力的でしょう。
求めるスキルとしては、個別のお客さんと話して、自分事にできる能力や、コンサルティング能力が高いことです。専任の書類を作る人はミス無く、かつ丁寧に進められることが大事かと思います。
適時適所が大事で、その人が一番活躍できる場所を選別するのが経営者の仕事です。
教育面に関しては、開設から15年という時間の中で、いろいろと苦戦してきました。今までは「現場で覚えろ」というやり方でしたが、法人の仕事の領域が増えていったり、人が増えていったりする中で、一人でこなす仕事というよりも、チームでこなしていく仕事が非常に多くなってきました。だからこそ、ある程度、教育の体系化を進めなければと思っています。
そんな反省を踏まえて個別のOJTや、仕事に対する取り組みの研修など、体系的になるよう構築しています。
司法書士の資格取得を目指すのであれば、そのチャレンジを応援する環境を整えています。おかげさまで、2020年も内部から1人合格者が出ていますし、2021年もフルタイムで働きながら2名が合格しています。働きながら勉強しやすい環境があり、また、周囲の理解も大変得られやすい職場です。基本的に、司法書士は期日に厳しい業界で、月末に仕事が集中してしまいがち。ですから、どうしても月末は残業が多くなってしまう傾向が、業界全体に見られます。そういった中で、資格取得に向けて勉強している方には、極力、定時で上がって勉強に集中してもらう。そのような意識を所内全体で共有しています。
司法書士事務所では、資格を持つ司法書士をサポートする「補助者」という仕事があります。「補助者」という名前から抱くイメージに反して、とても裁量の高い役割で、任せられる仕事は多岐にわたります。オフィスワークを希望して補助者となる方、司法書士を目指して補助者となる方、両方いらっしゃいます。司法書士を目指して入所される方は比較的少ないですが、働いてみた結果、「この仕事向いているかも」「もっと上のステージに行きたい」と、司法書士試験にチャレンジする所員もいます。補助者として長く尽力くださる方、司法書士試験を目指す方、どちらも歓迎しています。
弊所では、女性が6割を超えており、その大半が子育て中の主婦の方です。30代から40代前半の、子育てをしながら、家事をしながら働いている正社員が、とても多い。保育園や学校の行事、突発的なお子さんの体調不良などで、休まなければならないこともよく起こります。そのような事情が発生した際、すぐに休める環境をご用意しています。1人だけだと休むとは言い出しにくいかもしれませんが、周りに同じような状況の仲間が大勢いますので、協力し合って、必要なときには遠慮なく休むことができるのです。逆に、積極的にキャリアを形成したい、いろいろな業務に挑戦したいという方には、チャレンジしていただける環境が整っています。幅広い司法書士業務がありますから、やる気のある方、向上心の高い方は、前向きにチャレンジしていただきたい。成長するためのステージは、いくらでもご用意できます。働き方に関しては、こちらから「こうあるべき」という価値観を押し付けることはいたしません。一人一人のライフスタイルや目標に応じて、多様な働き方を受け入れる体制になっています。
この仕事は人がいないと成り立たたず、当然人がいないと数もこなせません。
お客さんに対するサービスなので、特に人柄という点でも人が必要です。
やはり人は縁なので「絶対こうなるんだ」というビジョンを掲げるのは難しいですが、
短期的に、今まで伸びてきた理由というのは、目の前の仕事を着実に、丁寧にこなしてきた積み重ねです。
本当に初心を忘れず「このお客さんのためにサービスを提供する」という、
その部分をとにかく今後も積み重ねていくことを重視しています。
感謝の気持ちを忘れずに、ご縁を大切にしようと思います。
積み重ねていった結果、会社は伸びていくものなのかなと思います。
大々的に「日本一になる」というような壮大な目標があるわけではありません。例えば国は経済成長が必然ですよね。
これに対しどうして成長しなければいけないのかとは考える必要はありませんよね。必然ですから。
やはり会社もそうあって当然です。ちゃんとやっていけば伸び、お客さんも増えていきます。
とにかく目の前のことやっていれば必然的に伸ばしていけると考えています。
その中で一つ言うのであれば「半径500mの幸せ」です。
そこが楽しく、幸せに暮らせる形で会社運営をしていきたいと思います。
社会や、我々の法律サービスを受け入れる方たちが「本当に出会って良かったな」と思っていただけるものを築いて、
結果につながっていけばいいと思います。